ヴェーダの伝誦
古代のグル(霊性の師)たちは、ヴェーダをその学徒に教える場合に、厳しい手段を採用し、厳格な訓練を課しました。そのために、ヴェーダは今日まで生き残り、長い時間に埋もれるということもなかったのです。実を言えば、ヴェーダは普通の意味での書物ではありません。誰もこれを書いたのは自分だと主張していません。ヴェーダはシルティと呼ばれていますが、これは聞いて得た知識という意味です。記憶にも残らぬ太古からこのかた、ヴェーダは聴聞の過程を通って一連の師と弟子を経て今日まで伝えられてきました。
『ブリンダヴァンの慈雨』 p.245グルはヴェーダの讃歌を唱え、弟子は一心に集中してそれを聴き、同じ声の調子で模倣します。この過程は、弟子が各讃歌をマスターするまで繰り返されます。そのため、シルティ(聴かれたもの)という名前が当てはまるのです。
『ヴェーダ リーラー・カイヴァッリャ・ヴァーヒニー』 p.22恩寵や教え、霊性に関する指導や伝承が、贈答品や寄付や代金と引き換えになされている場所は避けなさい。まっすぐに真実の道を行きなさい。
Sathya Sai Speaks, Vol.10, Ch.30https://www.sathyasai.or.jp/mikotoba/pdf/20150312money.pdf