グル ストゥティに関するバガヴァンの御言葉
グル プールニマーの本当の意味とは何でしょうか? プールニマー(満月の日)とは、心が満月のように純粋で、定まった、欠陥のない状態にある日のことです。そのような神聖な心から生じたものは何であれ、神の真実の言葉です。人々は、聖者とされる人や行者(サンニャースィン)にいくらかのお金を差し出してマントラの伝授(ディークシャ)をしてもらい、その人を自分のグル(導師)として崇めるに足る人物であると考えます。けれど、そのようなグルは本当のグルとは言えず、その教えを本当の教えと言うことはできません。あなたの心からわき上がる神聖な思いと深遠な真理の数々を、グルの本当の教えと見なしなさい。
グルルブランマ(ハ)ー グルルヴィシヌッ
グルルデーヴォー マヘーシワラハ
グルッ サークシャー(ト) パラブランマ(ハ)
タスマィ シリーグラヴェー ナマハ
本当のグルとは誰ですか? 本当のグルとは、ブラフマー、ヴィシュヌ、マヘーシュワラという三位一体神です。言い換えるなら、神があなたの本当のグルであると言うことができます。
2008年7月18日の御講話グルルブランマ(ハ)ー グルルヴィシヌッ
グルルデーヴォー マヘーシワラハ
グルッ サークシャー(ト) パラブランマ(ハ)
タスマィ シリーグラヴェー ナマハ
ブラフマーとヴィシュヌとシヴァは、同一の神性の三つの異なった名と姿です。すべては一つ、万人に等しくありなさい。肉体の名と姿はさまざまでも、すべての生き物に内在する神性はただ一つです。ブラフマーは創造者、ヴィシュヌは守護者、シヴァは破壊者です。けれども、三つの側面はどれも一つの神性を表しています。一なる神が、創造にかかわるときはブラフマーと呼ばれ、生き物を守り維持するときはヴィシュヌと呼ばれ、そして最後のラヤ(破壊)という行為においてはシヴァと呼ばれているのです。
神性にさまざまな名と姿があるとすることから生じる混乱を避けるため、神はアートマ(真我)、あるいは、絶対者ブラフマン(無名・無形・無属性なる神性)と呼ばれます。唯一なるアートマがあらゆる生き物に浸透しているのです。
2009年7月6日の御講話「グ」は闇を意味し、「ル」は光を意味します。グルは光で闇を散らします。グルは無知を根こそぎにする英知を授けます。グルが受けるに値するだけの、程よい敬意をグルに示しなさい。皆さんはこの詩節を繰り返し唱えます。
グルルブランマ(ハ)ー グルルヴィシヌッ
グルルデーヴォー マヘーシワラハ
グルッ サークシャー(ト) パラブランマ(ハ)
タスマィ シリーグラヴェー ナマハ
これは、通常、グルはブラフマー神であり、ヴィシュヌ神であり、マヘーシュワラ神である、グルは目に見えるパラブラフマン〔至上の絶対神〕である、ということを示していると解釈されています。しかし、それよりもっと高尚な解釈が可能です。それは、「ブラフマー神はグルであり、ヴィシュヌ神はグルであり、マヘーシュワラ神はグルであり、まさしくパラブラフマンはグルである」というものです。
人間のグルを探し求めてはなりません。どれほど評判の人であってもです。人間のグルは、「グ」(グナーティータ、すなわち、グナを超越している者)ではありません。人間のグルは自分が育んだ属性に縛られています。人間のグルは、「ル」(ルーパすなわち姿を超越している者)ではありません。人間のグルは、まだ姿を必要としており、そのために、実在を心に思い描いているかもしれません。自分自身が有限であるなら、どうやってあなたに無限の存在を伝えることができますか? あなたの中の神に、あなたの中のブラフマー神、ヴィシュヌ神、マヘーシュワラ神、あるいは、パラブラフマンの原理に、顕現し給えと祈りなさい。それをグルとして受け入なさい。そうすれば、あなたは光を得るでしょう。
1970年7月18日の御講話