サイ ガーヤトリーとは
オーム サーイーシワラーヤ ヴィッ(ド)マヘー
サッティヤ デーヴァーヤ ディーマヒ
タンナッ サルヴァッ プラチョーダヤー(ト)
私たちは、サティヤ サイが神の化身であることを知っています
私たちはこの真理の神を瞑想します
このすべての神のすべてである方が、
解脱の道において私たちを導いてくださいますよう、お祈りします
サイ ガーヤトリーの由来
1977年の12月24日、クリスマス イブの夕方に、バンガロール郊外にあるホワイト フィールドのブリンダーヴァン〔アーシュラム〕で、当時インド最高のヴェーダの学者と言われていたガンディコータ スッブラマンニャ シャーストリー氏が、スワミ(バガヴァン シュリ サティヤ サイ ババ)の促しによってスワミの学校の教師陣と学生たち、そして一部の帰依者たちに向かって講演をしていました。その講話の途中で、スッブラマンニャ シャーストリー氏は、突然神聖なマントラの啓示を受けて、言葉が話せなくなりました。同氏は、スワミの特性や行動をヴェーダ文献に照らしてつぶさに研究し、スワミが至高神の化身であることを確信していた人でした。インドでは、昔から第3の目の開いた聖賢はリシと呼ばれていますが、リシという言葉は元来「見る人」という意味であり、「マントラを霊視する賢者」のことです。ですからこのとき、同氏は「リシ」の称号にふさわしく、サイ ガーヤトリーを霊視したのです。その場におられたスワミは、同氏に何が起きたかをご存知で、「みんなにそれを伝えなさい」とおっしゃいました。こうして伝えられたマントラがこのサイ ガーヤトリーです。
スワミとガンディコータ スッブラマンニャ シャーストリー氏
すべてのガーヤトリー マントラには、それを提唱したリシと、そのマントラを司るアディシュターナ、すなわちマントラの主体となる神がいます。このマントラは、スワミの内的働きかけによってパンディット、 シュリ ガンディコータ スッブラマンニャ シャーストリー氏の口を通して、スワミのご臨席の場で表明されました。言うまでもなくスワミ、シュリ サティヤ サイ ババ御自身がこのマントラを司る神です。
(動画の日本語訳)
サイ ラム 敬愛する母なるサイの蓮華の御足にお祈りいたします。
ただ今皆さんは、サイ ガーヤトリーについてのビデオクリップをご覧になるところです。それは1977年のことでした。クリスマスイブの日のブリンダーヴァンで、スワミは私たち全員を〔講堂の〕中にお呼びになると、偉大なヴェーダ学者の一人、ブランマシュリー〔ヴェーダに精通した人々の名前の前につけられる称号〕ガンディコータ スッブラマンニャ シャーストリー氏に、私たちに向けて話をするよう要請されました。氏はスピーチの途中で突然スワミをご覧になると、「スワミ、これは今私が、あなたがこの玉座に座られているのを見ながら感得しているマントラです」と仰いました。そしてその場で、氏からサイ ガーヤトリーが発せられました。氏は、「このサイ ガーヤトリーはパンチャムカ ガーヤトリー(5つの顔を持つガーヤトリー)と違って、3つの部分からなります」と仰いました。そして、次のように仰いました。
オーム
サーイーシワラーヤ ヴィッ(ド)マヘー
サッティヤ デーヴァーヤ ディーマヒ
タンナッ サルヴァッ プラチョーダヤー(ト)
そしてこの時、氏はスワミに対し「スワミ、一つ一つのマントラにはリシ(聖仙)がいます。どうか私をこの特別なマントラのリシにしてください」と祈願されました。スワミは氏を祝福されました。
そしてこの時以来、サイ ガーヤトリーはすべてのサイの帰依者にとって、最大の力を持ったマントラとなりました。それ以来、私たちサイの学生や他のすべての帰依者たちは、このサイ ガーヤトリー マントラを唱え始めました。このマントラに備わる力は、他の(様々な)ガーヤトリーと等しいものです。バガヴァンはこのガーヤトリー マントラを承認され、祝福されました。スワミはまた、このサイ ガーヤトリー マントラを唱えるすべての帰依者を祝福されています。実際、誰もがこのサイ ガーヤトリーの力を体験するべきです。皆さんがこのマントラを唱えるとき、皆さんの前に主なる神がいらっしゃるのを感じることができるでしょう。他のガーヤトリーには、私たちが肉眼で見ることのできる神の姿はここに存在しません。それでも尚、神の御意志により、私たちはそれらの御姿を想像することができます。しかし、このサイ ガーヤトリーでは、私たちはスワミの御姿を思い描くことができるのです。そのようにして、私たちがこのガーヤトリー マントラをスワミに捧げるとき、スワミが私たちにもたらしてくださる祝福は、自分自身で体験しなくてはならない素晴らしいものです。
サイ ラム ありがとうございました。
サイ ガーヤトリーの精髄
スッブラマンニャ シャーストリー氏は、サイ ガーヤトリーの精髄を以下の詩で表現されました。
ヨー デーヴァッサッティヤ サーイーナハ
ブッディム ダルマディゴーチャラーム
プレーライェート タッスィヤ ヤット テージャハ
タッドヴァレーニャム ウパースマヘー
この詩は次のような意味です。
肉体に覆われた私の心の中に常に存在する
純粋意識そのものであるサティヤ サイの
光あふれるエネルギーが
私のマインドと知性を導きあるいは感化し
私がダルマと平安と真実と愛の道を歩くことができますように
サイ ガーヤトリーを唱えることによる効果
このマントラは、歓喜に関係しています。普通の人間の努力では、アートマ(真我)を覆う5つの鞘(食物鞘・生気鞘・心理鞘・理智鞘・歓喜鞘)の3番目である心理鞘までしか到達することができないと言われていますが、このマントラを唱えることにより、サイの恩寵で歓喜鞘にまで到達することができ、内なる至福に満たされるようになります。また、このマントラは英知の力(グニャーナ シャクティ)を活性化させ、それを唱えることによって、全託を通じた無我の境地が開け、意識のもっとも深いレベルでアートマ(サイ)を意識しながら生きることができるようになると言われています。