ガーヤトリー マントラについて

ガヤトリーマントラは、カースト、社会、性別、国籍、時間、空間の域を超えて、あらゆる人が繰り返し唱えなければならない唯一のマントラ(真言)です。

「ガーヤンタン トラーヤテー イティ ガーヤットリー」(唱える者(ガーヤンタン)を守護するもの(トラーヤテー)、それがガーヤトリー)と言われます。どこであれ、ガーヤトリー マントラが唱えられる時、ガーヤトリーはそこにおり、唱える者をあらゆる危害から守ってくれます。

ガーヤトリー マントラを唱えることによって、心(マナス)や感覚(インドリヤ)を制御する理智と直感力が発達します。その時、それを促進している女神はガーヤトリーです。生命力(プラーナ)が守護されるとき、その守護女神はサーヴィットリーと呼ばれます。人の話す言葉(ヴァーク)が守護されるとき、その女神はサラッスワティーと呼ばれます。これらの守護的役割のために、ガーヤトリーは「サルヴァ デーヴァター スワルーピニー」(すべての神々の具現)と称されます。

ガーヤトリーは以下の5つの顔をもつ五面女神(パンチャムキ)です。

  1. オーム

  2. ブール ブヴァッ  スヴァハ

  3. タッ(ト) サヴィトゥル ヴァレーンニャム

  4. バルゴー デーヴァッスヤ ディーマヒ

  5. ディーヨー ヨー ナッ プラチョーダヤー(ト)

ガーヤトリーを瞑想することで、5つの元素と、人体の5つの生気と、アートマを包み込んでいる5つの鞘を動かしている内なる本質を自覚できるようになります。

ガーヤトリー マントラは描写(称賛)、瞑想、祈りという3つの部分で構成されています。初めの9つの言葉は、ガーヤトリーの描写(称賛)に相当します。

  1. オーム:遍在する原初の音

  2. ブール:地界(ブー ローカ)具現、肉体(デーハ)、物質

  3. ブヴァハ:空界(ブヴァル ローカ)、振動、生命力(プラーナ)、心(マナス)

  4. スヴァハ:天界(スワル ローカ)、放射、絶えざる統合意識(プラグニャーナ、般若)、真我の力(アートマ シャクティ)

  5. タッ(ト):それ、究極の実在

  6. サヴィトゥル:太陽の力、万象の根源

  7. ヴァレーンニャム:きわめて賞賛すべき、崇め尊ぶにあたいする

  8. バルゴー:輝き、光、照明

  9. デーヴァッスヤ:神聖な光輝、恩寵

「ディーマヒ」は「~を瞑想する」を意味します。

神を描写し、神の栄光を列挙することによって、瞑想状態で心を静めることができます。そのとき人は神の恵みを請う権利を得ます。

  • ディーヨー:理智(ブッディ)

  • ヨー:どうか彼(神)が

  • ナハ:私たちの

  • プラチョーダヤー(ト):目覚めさせる、啓発する

夜の後に日が昇るように、ガーヤトリー マントラは無知の暗闇を払います。ガーヤトリー マントラの光線は、心と理性を照らし、理解と智慧と識別力を高めます。

全体としての意味は次のようになります。

おお、遍在の主よ!

あなたは三世、三界、三属性のすべてに存在しています。

私は太陽の中にあるまばゆい光を瞑想します。

あなたの恩寵の光で、私の無知の暗闇を追い払ってください。

どうか私の理智を目覚めさせ、しっかりとした純粋なものにしてください。

三世(さんぜ、トリカーラ):過去現在、未来

三界(トリローカ):地界、空界、天界

三属性(トリグナ):鈍性(タマス)、激性(ラジャス)、浄性(サットワ)

ガーヤトリーマントラは、あらゆる力と能力を授けてもらうための神への祈りです。

サルヴァ ローガ ニヴァーリニ ガーヤットリー

ガーヤトリーはあらゆる病の救い主

サルヴァ ドゥカ パリヴァーリニ ガーヤットリー

ガーヤトリーはあらゆる不幸を追い払う

サルヴァ ヴァーンチャ パラシリー ガーヤットリー

ガーヤトリーはあらゆる望みをかなえるもの

ガーヤトリーマントラは、有益なあらゆるものを授けます。ガーヤトリーマントラが唱えられると、さまざまな力がその人の内側から浮上してきます。ですから、ガーヤトリーマントラを不用意に扱うべきではありません”

シュリ サティヤ サイ ババ

1995年8月23日の御講話

ガーヤトリー マントラは正しく唱えないと、唱える人を闇で包むという逆影響を及ぼします。けれども、愛をもって唱えるなら、神はそれを受け入れます。ガーヤトリー マントラは、いつでもどこでも唱えてかまいませんが、心の清らかさだけは確保しなければなりません。ガーヤトリー マントラは静かに唱えて、内なる平安を感じることが勧められます。

他のマントラは、やめても無視してもかまいませんが、ガーヤトリー マントラは決してやめてはならず、少なくとも1日に数回唱える必要があります。食器を1日3回洗う必要があるのと同じように、私たちの心も1日3回洗い清める必要があります。1日3度、夜明けと正午と日没時にガーヤトリー マントラを唱える礼拝をトリカーラ サンディヤーと呼びます。入浴時や毎回の食事の前、眠りから覚めたときや床に就くときに唱えることもよいでしょう。このようにしてガーヤトリー マントラを毎日唱えることは、私たちが日々なしてしまう間違った行いの影響を軽減させるのにも役立ちます。ガーヤトリー マントラを唱えることで、その日のカルマはその日のうちに償われ、そのおかげでカルマの負債を積むことがなくなります。ガーヤトリー マントラは少なくとも1度に3回、できれば5回(5つの生気の象徴)、9回(ブラフマン〔神〕の象徴)、11回、21回※、108回など、1語1語をはっきりと明確に発音し、急いだり機械的にならない範囲で、できるだけ多く唱えることが勧められます。


※5つの知覚器官+5つの行為器官+5つの生気+5つの鞘+アートマ〔真我〕の象徴

ガーヤトリー マントラの秘伝を授ける主御自身